工事事例
大阪市平野区加美鞍作 MCY-482 YKKシリンダー交換
カギの調子が悪く、スマホに写真を撮ってのご来店
確認するとYKKの”超癖が強い”シリンダータイプです
「ずいぶん前に一度修理してもらって、シリンダーを逆さまにつけているんです!」
・・・・?これは確か逆さまには付かない構造ですが
「普通YKKのマークが上にくるでしょ、それが下側にきて文字も逆さまなんです」
写真をみるとそうなっています・・・・
見ないと何とも言えないですが、交換はすぐに出来ますよ
一度、旦那に聞いてみます!とスマホで電話・・・
「OKが出たので交換して下さい」
分かりました、それでは昼過ぎにはお伺いしますね!
お伺いすると、確かに逆さまです・・・が、サムターン側は正常な付き方。という事は表側の表面だけを逆さまに付けているんですね。しかし、何のために・・・

とりあえす、シリンダーを外してみます
あれ?通常1本ビスで止まっているはずのビズが無い・・・・
シリンダーを外して確認すると、勝手切り替えの部分がありません。。?

新品と見比べると、どうもシリンダーの中身も部品を取り外している模様・・・

表面の上下逆さまの原因は、分解して戻すときに逆さまになったのをそのままにしたのか、ねじが4本の所、1本しか止まっていなくて、それ以外はねじ穴が外れてしまっていました。シリンダーの外し方が分からず強引にシリンダーを引っ張って抜こうとして、プラスチックのねじ穴を壊してしまったのかもしれないですね。
ただ、このシリンダーは分解すると、直ぐにバネやらなんやらがバラバラになり、元に戻すのが難しいのですが、今回持ちかえったシリンダーの裏蓋のねじを外すと、綺麗にバラバラになった部品は除去され、上側のシリンダーだけが使えるようになっていました。なので、下側のシリンダーはくるくる回るだけの状態です。
このシリンダーの正常な使いかたは、鍵を閉める時は、上側の鍵穴にキーをさして90度回すと、鍵がかかり、開ける時は先に、下側の鍵穴にキーを入れて45度回すと、上側のキーに鍵を入れると90度回るという構造で、先に下側を45度回さない時は上のカギが回りません。
なんでこんなややこしい鍵をメーカーは作ったのか謎ですが、とにかく鍵が折れたり、回りが固くなったりと手がかかるんです。
今回新品に交換して、使い方を説明すると、「もう使い方忘れてるは~~、家族に説明しなあかんは」との事
前回触られた鍵屋さんは、分解方法を知っていたのか、それとも交換するシリンダーをもっていなくて、分解でやろうとしてバラバラになり、もとに戻せなくなり、取っ払ったら偶然上側だけのシリンダーで使えるようになったのか?・・
とにかくスムーズに鍵がかかるようになり喜んで頂けました!


上の写真をみると、上の鍵穴部分からホコリがあふれ出していますね